人気ブログランキング | 話題のタグを見る

竹光天然流

celtis.exblog.jp ブログトップ

プチ秘境探検部[3] 島まで

プチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_19510428.jpg竹原港の4番乗り場から出る船は、わずか14トンのこの船だけで、大崎上島の東岸の港に何か所も寄港し、最後は大崎下島へと至る。下島まで行く便は一日に6往復。収益の問題でかつて存続が危ぶまれた航路である。一方、機械色のフェリーは上島北端の白水・垂水いずれかへ行くだけだが、300トン2隻が朝の6時から夜の9時まで、日に32往復もしている。上島は海運に大きく依存していて、下島はそれほどではないのだろう。いろいろ、あるような気がする。でもまあそういうことは気にせず、今日は海と島の風景を楽しむことにしよう。

プチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_20404286.jpgプチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_20405850.jpgいよいよ出航だ。右端の、4番のりばから出てきた。機械色の大きなやつは大崎上島の白水行き。左側、海の駅の前にいるのは契島を往復しているヤツ。これに乗ることはたぶんないだろうな…
0905、北を振り返る。左に朝日山。画面中央のテーパーの入ったビルは新しくできたホテルのすぐ裏にあるマンションだけど、そう、竹原で一番高い建物はたぶんこれなのだよ…すぐ北にあるNTTのアンテナには負けるけど。
プチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_20484748.jpg
0906、運河の出口。明神川の河口、と言った方がいいのかもしれないが、駅の西、最初の踏切のところにある掘割のなれの果てだ。左岸、というか右側は埋め立て地の先っぽの野球場、奥に三井金属、右岸、画面ほぼ中央の青い屋根はアオハタ。機械色に満潮桁下4mの文字も鮮やかな新明神橋の向こうに、赤い明神橋が見える。もとの明神橋は可動橋だったそうだが、橋脚が奇妙な形をしているから、新しい明神橋も可動橋なのかもしれない。
プチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_20485338.jpgプチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_20571348.jpg港外へ出る。右岸突堤で釣りをしている。海際に1次元的に並ぶ明神町の町並みにはもとの遊郭街の名残はあまり残っているようには見えない。竹原市も町並み保存地区で手いっぱいでここに手が及ぶことはないだろう。竹原の、消えていくもう一つの街並みがここに。0907、竹原港左岸を出たところ、夏は海水浴場になる、的場公園の砂浜。
プチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_20592365.jpg
0909 契島。港にいるときから見えていたけれど、水線長600m、近くで見るとなおすごいな…巨艦の風格十分で、軍艦島の名はふさわしい。元祖の方を知らずに言ってるけれど。背後は送電鉄塔が林立する臼島。上島の、大崎発電所から本土への送電線がこの島を介している。
プチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_21045014.jpgプチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_21041944.jpg 0911 阿波島の向こうに竹原火力の煙突が。背後はおなじみの山ではないが、さすがに送電鉄塔が多く同定の役に立つ。左側の、てっぺんに塔があるのが烏帽子形山343mに違いない。煙突の後ろは平家山382mということになる。この山は、使えるかもしれない、と思ってはいたけれどロケハンさえしていない。更にその右は馴染みの白瀧・黒滝かもしれない。0910 85mmAPSだと、阿波島と大久野島の間から幸崎が見える。
プチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_22140936.jpgプチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_22142006.jpg0913 上島が近づいてきた。左側が上島の垂水。赤いフェリー桟橋が見える。いつも竹原港へ足繁く出入りしている機械色のやつらはここへ着くのだな。その向こうの、ぽこっと丸いのは鍋島。なんのために道路でつながっているのかはわからない。右は生野島の船着き場。すごいところにあるなこれ…
プチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_22170374.jpgプチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_22172477.jpg0914 大琴の造船所。地図で見る限りここは島。上島との間に正面に見える壁を作って中にエビの養殖場があるはずだ。その向こうが垂水。0915 鮴崎西端の造船所。動いてるのかな?
プチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_22195955.jpgプチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_22200892.jpg 0916 鮴港の船溜まり。小さな桟橋がポツポツあって、いかにもメリハリのない風情。鮴の名にふさわしくないよね…って他所者のいうことではないけれど。0917 鮴崎の立派な浮桟橋。最初の寄港地点らしいが、誰も待ってないし降りないから近寄るだけで止まらない…バス感覚。いや、めばる通過します、とさえ言わなかったぞ。
プチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_22363363.jpgプチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_22363747.jpg0917 鮴崎の造船所。船渠の荒れ具合からして、いまは使われていないのかも。0918 前方、水路が開けている。左側は遠く大三島の薬師山、その前に大横島、小横島か。そう、この船は、よほど頑張らないと前は見えない…
プチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_22441360.jpg
0919 大三島方向。左側円錐:三本榎256m、右側円錐:大空山351m。右端の切れている斜面は鏡山212mか。手前の島;神殿島。大三島との間に金剛礁と岸近くに柵林島というのがあるはずだがよくわからない。集落は肥海。
プチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_22451279.jpg
0922 左ハゲた斜面が鏡山。右端手前に見えているのは小横島であろう。その奥のこんもり丸いのは島ではなく御串山の神社の森か。奥の町は宮浦である。さらに奥は安神山から鷲が頭山の尾根。晴れていたら背後の岩だらけがはっきり見えるに違いない。
プチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_22522756.jpgプチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_22523264.jpg0924 岩白付近の採石場。上島には多くないと思う。ここだけかも。
プチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_22543515.jpgプチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_22543870.jpg0926 木江天満港の浮桟橋。定期船は湾を挟んだ南側の桟橋へ向かっていく。が、もしかしたら時刻表にある一貫目という寄港地がここなのかもしれないな。止まる気配はなかったけど…遠目にも誰もいないのが明らかだから?岡山の市バスを思い出すな…すぐ先には海保の分室があって、南側の天満と合わせて上島では大きな港みたいだ。
プチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_22585927.jpg
0926 大三島の幸崎と柏島のあいだから三つ子島。蜃気楼っぽい。背後遠くには来島海峡大橋。
プチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_23012106.jpgプチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_23012466.jpg船のスペックなど。20年、航海してるのね。ところで土生商船のウェブページによれば、最高速度は26ノットだそうだ。第三戦速以上じゃないか…そりゃ速いぞ。客船じゃあり得ないけど、いっぱい、を見てみたい気がする。
プチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_01145495.jpg
0928 天満港。木江港天満、というのがただしいのかもしれない。この島では、一つの「港」に、互いにかなり離れた桟橋があって固有の名前があるように見える。木江港一貫目、とか木江港天満、とかになる、と考えると筋が通りそうだ。いや、この写真の眼目はじつは画面右端に控えめに写っているもやい綱にあるのだ…
プチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_01204944.jpgプチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_01205488.jpgどうも奇妙な建物が見えてきた。最初、採石場があって、砕石を船積みするためのコンベアをなにかに擬装したのではないか、と思ったがまるきりハズレ。上の台地にはお寺があるから、お寺に付属するなにかの施設で五輪塔なのだな、とこのときは納得したのであった。しかし、あとで調べると、どうもこの塔は、隣の、いくぶんおとなしいとはいえもし塔がなかったら十分目立つであろう派手な建物と合わせて地区の公民館みたいなものらしい。塔は神峰山への登山道の入口で、お寺に属しているわけではないそうだ。何がどうなっているのだろう?ともあれ、背後はきのえ温泉西の180mピークであって神峰山ではない。
プチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_01255059.jpgプチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_01255497.jpg0930 天の鳥船、というオブジェらしい。右に桟橋があるがここへは着かないようだ。木江温泉最寄りの船着き場だと思う。0930 山の斜面に船?調べたら木江ふれあい郷土資料館、というらしい。この島、なんとも言いようのないふしぎな箱モノがたくさんあるのだな…島の反対側にはなにがあるのだろう?ちょっと気になるのであった…
プチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_01323656.jpg
0931 ふたたび海峡大橋。右に大下島、左に肥島。手前の柏島が画角に入っていないのがちょっと納得できない…
プチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_01340632.jpgプチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_01341006.jpg0932 大三島。左側の尖がりは320mピーク、そこからいったん下がって右側が露岩地になっているネコ耳型の半島は幸崎。背後に薬師山435m。だらだら下がって長かった大三島が終わる。狭い水道を挟んでその右手前に柏島。0934 左に薬師山が遠ざかる。その前にネコ耳、中央手前が柏島。水道をはさんで右手前に大下島。水道上にポツンと見える小島は三つ子島の一番デカいやつか。だとすると肥島は大下島の背後に隠れている。更にその後ろは大島のアイエス造船か。クレーンが林立しているように見えるので。
プチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_01364424.jpg
0936 大崎上島の南東端を廻り込み、大崎下島が姿を現した。右手前上島側、防潮堤に半分隠れている岩は弓張岩というらしい。ここからはあまりそういう名前の由来がわかる姿ではないけれども。左側低いのは岡村島、瀬戸を挟んで中ノ島、架かる橋はとびしま海道の東端、7号橋岡村大橋。ニールセンローゼだけれど、ここからではまだケーブルは視認できず、不思議な美しさで異彩を放っている。
プチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_01371439.jpgプチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_01385829.jpg0936 沖浦。左の桟橋を使うと思うけど止まらない。カモメ軍団が待ち構えているが、エサを投げる人はいない。
プチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_01403610.jpg
0937 毎回違う水道を通してみたび姿を見せる海峡大橋。こんどは左が大下島の竹子ノ鼻、右が小大下島。
プチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_01431684.jpgプチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_01434617.jpg0938 小大下島。右はもう岡村島。左端にかすかに見えるポツンと白いものは大下島・竹子ノ鼻の大下島灯台。0940 明石港。東岸に比べていくぶん垢抜けた感じがする。桟橋の向こうに見える横長の看板はパチンコ屋。
プチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_01460279.jpgプチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_02134438.jpg0943 岡村大橋にかなり近づいた。斜に張られたケーブルが見え、バスケットハンドルもなんとなくそんな雰囲気がしてくる。橋の下に、大崎下島、大長と小長の間にあるよくわからない豪邸が見えている。0944 傾き激しい…第三戦速はともかく、実際にかなりの速度が出ていて、ピッチング・ローリングとも、瀬戸内の平水では珍しいほど大きい。ぼやっと、あるいはこの時のようにあわててシャッターを切るとこうなってしまう。
プチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_01532901.jpgプチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_01535653.jpg0944 見てる間に橋を通り過ぎる。いま右手に見えているのは今くぐったばかりの7号橋、岡村大橋ではない。兄弟橋の6号橋、中の瀬戸大橋。手前が中ノ島、向こうが平羅島。それにしてもそっくりだ。なんと航路限界まで同じ。部材も共通化されているに違いない。
プチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_01553821.jpg
0944 さらに向こうの、5号橋平羅橋が見える。一本主塔と極端な非対称斜張橋。桁はぜんぶコンクリートだから普通の複合斜張橋のような釣り合いはとれない。実質的に単径間片吊りなのだろう。短いから全てが許されているのだろうか…
プチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_01564301.jpgプチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_01565044.jpg0945 右舷は下島・小長の桟橋。うしろは海の駅。左舷に御手洗。左は岡村島。背後、遠く海峡大橋。
プチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_00190899.jpgプチ秘境探検部[3] 島まで_f0212549_00191556.jpg0947、いかにも短い45分の船旅を終え、定刻に到着。下船するときにはじめて気づいた、艦内神社があったのだな。この小さい船にもちゃんとあった、よきかなよきかな。ただ、オレの知識ではこの神棚がいずこの神のためのものかはわからない。何かのイコンがあって気付いてないだけかもしれないが。厳島か住吉あたりが順当と思うが土地柄からすれば大山祇さまかもしれない。個人的には猿田彦を推したいけど瀬戸内ではあまり見ない。たしか、福山の蔵王山がそうだったな…左隅の図面に、この船のふしぎな船首形状が見える。この形状、何というのだろうか。消波の原理はどうなっているのだろう?ともあれ図面のおかげで、水中翼船でないことだけははっきりした。0948大長へ上陸。上陸券をちゃんと渡さなければならない。過去2回ほど無くしたことがあったっけ。困りはしなかったけれど。はじめての大崎下島、寒く、空はあいかわらず暗い。
by hackberry-ex | 2019-01-26 03:48 | 空と風景
line

木、草、お寺と神社、虫、岩や山。


by hackberry-ex
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31